君へ

 

 

どうですか。今もまだ、君のままですか。

 

こっちはね、君がどう思うかは分からないけど、今もまだ君は君のままです。

 

あれから毎日毎日、いやほんとはもっと前からだけど、一方的に話しかけてうるさかったからごめん。昔は聞こえないからいいやと思ってたけど、今となってはそれもよく分からないからさ。

 

気持ち的に何一つ変わらないと言えば変わらないし、驚くほど落ち着いたと言えばそうなのかもしれない。

夜中に目が覚めて、殴られたみたいな勢いでショックを受けることもあるし、正直自力じゃどうしようもできない日もまだある。でもね、それで良いと思えるようになった。君とは関係のない話かもしれないけど、無理矢理忘れようとしてた自分とか、無視してきた自分と向き合うことがいくつもあった。その度に、自分にとって君がどんな存在だったのか、なんで大好きなのに君の話す言葉があんなに怖かったのか、少しずつ見えてきた気がする。

今はちゃんとまだ話せないけど、それでも向き合いたい。やっぱりただの人間に、ましてや知りもしない相手に、自分の何かを託すような生き方は良くなかった。それでも、君がいたことがほんとうにほんとうに嬉しかったし、同じ時代を生きたことが喜びだった。それは今だから思うんじゃなくて、昔から言ってたことだった。

 

君に知って欲しいことは、追悼スペースにほぼ殴り書きのようなメッセージで残してきた。最低限だけど、あれが自分なりの最大の決意です。自分がこの世界からいなくなる前日までに読んでてくれれば、それで充分です。

 

 

きっとそんなに遠くない。それが逆に辛かったりするけど、まぁいいさ。このままで。時々不安になりながら、たまには信じるというより勝手に決めつけて、程々に生きていこう。

 

起きるために、もう寝るわ。

だからそちらはてきとうに。

 

愛しい愛しい君へ。

 

 

2018.6.18